噂はありましたが、正式発表になりました。ヤマハが、スーパーバイク世界選手権に2016年シリーズから復帰します。現在はカワサキ、ホンダ、スズキが参戦しているので、ヤマハの参戦で日本の4大メーカーが全て揃います。
ヤマハは2015年鈴鹿8時間耐久に新型YZF-R1で参戦し、優勝しました。あれは、とても効果的な新車プロモーションでした。ポールポジションを獲得して一発の速さも見せ、レースを走りきって耐久性があることも見せつけ優勝しました。MotoGPも現在の1,2位はヤマハワークスです。そして今回のSBK復帰。今年は怖いくらいに歯車が噛み合っているみたいです。
2015年の日本メーカーの参戦状況は、こうなってます。ヤマハがSBK復帰して、カワサキもMotoGPに復帰すれば、以前のように4メーカーの対決が観られます。
レース | ホンダ | ヤマハ | スズキ | カワサキ |
MotoGP | ◎ | ◎ | ◎ | – |
SBK | ◎ | – | ◎ | ◎ |
ただ、各メーカーがワークス体制をやめたのはお金の問題でした。レースは実験場であり、広告塔でありますが、金食い虫であることも事実です。ホンダの青山選手が所属していたこともあるAvantia Racingは、MotoGPバイクを売りに出して、少しでも回収しようとしてました。続報がないですが、売れたんでしょうかね?
そして、別のやり方として、個人スポンサーを募っているYART(Yamaha Austria Racing Team)のようなチームもあります。中須賀さんがYARTに参加して、MotoGPや鈴鹿8耐に参戦していたのでヤマハワークスかと思ってましたが、違うようですね。ゴールドスポンサーは50ユーロなので、今の130円前後の為替レートだと6,500円位です。うーん、集まるお金より、手間が大変な気がしますが。
ヤマハはSBKのために、バイク、ライダー、チーム、トレーラーやホスピタリティ、他にもいろいろと準備しないといけません。2台体制での参戦ですが、年間の必要経費は何億円なのでしょうか。お財布の体力がもつか、それが一番心配です。
レースに勝って、YZF-R1をはじめとするバイク達が売れて、儲けが出て、ヤマハの株価が上がって、優秀な人材が集まって、またレースに勝つ。それを見て、他のメーカーもどんどん参戦して、レースが盛り上がる。そんな好循環になることを願ってます。