10月25日に開催されたMotoGPセパン戦にて、ヴァレンティーノ・ロッシ選手とマルク・マルケス選手が接触し、マルケス選手が転倒・リタイアしました。ヴァレが好きなので、マルクの転倒を誘うように走っていたのがとてもショックでした。
日テレG+の放送を録画していたので、5回は繰り返し見ました。最初の方では、ホルヘ・ロレンソ選手を追いかけるヴァレに、マルクが後先考えずに仕掛けて邪魔をしているように見えます。そこでヴァレがキレて、マルクをコケさせたように見えました。
テレビ放送で観戦している側としては、「〜のように見える」しか分かりません。当事者の心境や考えていることは分かりません。カメラの死角で何が起きているのかも分かりません。でも、最終的にマルクが転倒してしまうという事態になってしまいました。
ヴァレ自身もかなりヤンチャして、他の選手に接触することもありました。自分がやってきたことを、今はマルクにやられているように見えます。ただ、過去事例があるからといって、その危険行為が許されるわけではないと思います。
レースディレクションの裁定は、公平でした。「マルクが挑発し、ヴァレがそれを我慢できず、マルクの転倒を誘発させた」と読めます。マルクの走行にも問題があったと認めています。ただ、「マルクの挑発はルール違反ではなく、転倒を引き起こしたヴァレの行動はルール違反であった」ので、ヴァレにペナルティを科すということです。
ペナルティ・ポイントが溜まり、次戦でヴァレは最後尾スタートとなりました。今年、ヴァレが年間チャンピオンになるのは非常に難しくなりました。でも、可能性のいかんに関わらず、最後まで全力で戦って欲しいものです。
そして心配なのが、ヴァレとマルクの関係です。ヴァレのFacebookに投稿された仲の良いふたり。2014年のセパン戦での写真ですが、とても良い表情ですよね。自分は、iPhoneのロックスクリーンに設定しています。
モータースポーツも勝負なので、勝つのは一人だけという厳しい世界です。ただ、全力を尽くして戦い、レースが終われば互いに讃えあう、そういう関係が続いて欲しいと思います。