道の駅は休憩所じゃない

ここ10〜15年で、どこに行っても「道の駅」を見るようになりました。ツーリングの時も、休憩ポイントにしたり、集合場所にしたりとよく利用しています。

ただ、どこの道の駅もそうなのですが、産直野菜販売や地域情報発信、そして食堂が中心の作りになっています。

「ドライバー、ライダーの休憩所」という役割はあまり重要視されていないように感じます。運転する人が座ってお茶を飲む「無料休憩所」のスペースが小さいですし、施設によっては休憩するスペースが無いこともあります。運転する側としては、息抜きしたり、気分転換したり、仮眠したりといった場所を期待して立ち寄ります。なのですが、あまり休憩している気がしません。

なぜそのような作りになっているのか、管轄する国土交通省に答えがあるような気がしたので、Webサイトを確認しました。

こちらです → 国土交通省 道の駅案内

「道の駅」の説明をちょっと見てみます。

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「道の駅とは?」には、「快適な休憩所」が求められていると書かれています。運転者にとって休憩所が必要であると、そのニーズを把握しています。休憩することで事故を防ぐことにもなるので、それも隠れた役割としているように感じます。この文章では、道の駅の機能として(1)休憩機能、(2)情報発信機能、(3)地域の連携機能、この3つを定めています。

 

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「道の駅の目的と機能」には休憩機能として、「24時間無料で利用できる駐車場とトイレ」が書かれていますね。確かに、夜間に立ち寄った時でも、駐車場もトイレも使えなかったことはありませんでした。

 

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「道の駅の施設配置」の絵には、駐車場、トイレ、そして休憩施設がしっかりと書かれていますね。休憩施設も忘れられてはいないようです。ただ、この絵にもあるように、情報提供施設と休憩施設が同じ建物であることが多く、夜間は閉鎖されてしまいます。なので、休憩施設があっても夜間に使えたことはありませんでした。

 

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ただ、気になるのは「道の駅登録要件」です。駐車場とトイレは書いてありますが、それがあれば休憩機能が満たされるということでしょうか? 休憩施設のことが書かれていません。段々、怪しくなってきました。

 

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そして、これからの道の駅では、なんだか一気に方向転換しています。

「当初は、道路利用者へのサービスが中心でした」と書いてありますね。あれ!? 「当初は」ですか?

今後の方向性として「地域の拠点機能の強化とネットワーク化」を重視するようです。そして、「道の駅自体が目的地となるよう育てていく」と続きます。

道路利用者(運転者)のための施設として考えていたが、今後は道の駅という施設を人が集まる場所にする、と全く違う話しになってしまいました。

野菜直売や特産品販売が主流になってしまう原因は、ここにあるような気がします。美味しいものが買えるのは嬉しいですし、食事ができるのもありがたいです。ただ、「地域活性」と「買い物」が主役になってしまい、運転者が置き去りにされている気がします。

 

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なのですが、道の駅の元々の構想は道の駅登録の経緯についてにありました。

「道路利用者に快適な休憩と多様で質の高いサービスを提供する」と書いてあります。そう、求めていたのはそれです。

ただ、道の駅の運営は地域の自治体だけではなく事業者だったりするので、施設を維持するために利益を出したり、地域に貢献することが必要なのでしょう。

そこは理解できるのですが、利用する側としては「運転者の休憩所」も提供してほしいと思います。

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