中上貴晶選手のトークショーを聞いてきました!
MotoGP参戦中の選手の話しを直接聞ける貴重な機会です。
日時:2022年1月8日 13:00〜13:30
場所:ライコランド東雲店 (東京都江東区東雲2-7-12)
主催:IXON
進行:レーシングアナウンサー SIMOさん
ライコランド東雲店の駐車場に特設ステージができていて、200〜300人は集まったと思います。2019年1月にもトークショーがありましたが、その時の主催者よりもステージ設営、音響、そして進行もしっかりしていましたね。
ライディングしている中上選手の大きなパネルもありました。
SIMOさんが中上選手に質問する形式でトークショーは進行していきました。メモしてきたことをざっと書き出していきます。ただ、このブログは報道系ではなく個人の趣味ですから、不正確である可能性があります。
SIMOさんとの一問一答みたいな形式で再構成してみます。Twitterで寄せられた質問も混じっていました。
Q. 今後の予定は?
A. 1月中旬にはヨーロッパに移動する予定。
Q. 昨年12月19日のレッドブル轟音イベントについて。
A. リハーサル無しのぶっつけ本番だった。二輪の運転免許はとったが、ツーリングにもまだ行ったことが無い中での一般道走行だった。イベントの走行ルートにある路上のマンホールが気になった。
Q. MotoGP参戦について。
A. 2022年でMotoGP参戦5年目になる。1秒差に10〜15台が入る激戦が続いている。
Q. 帰国時の楽しみは?
A. 家族に会うのも勿論楽しみだが、食事、特に和食を食べるのが楽しみ。
外国での食事は、レース中はチームのホスピタリティで摂る。2021年は日本から米15kg、調味料、炊飯器を持ち込んで自炊している。特に2020年は自炊が多かった。調理スキルが向上したかもしれない。
Q. お薦めの国は?
A. スペイン、イタリア。料理の味が日本人の口に合うので。
Q. メンタルトレーナーに期待すること。
A. 数人のトレーナーに会っている。誰にお願いするかは、まだ決めていない。トレーナーによってタイプが全く異なり、どんどん提案する人、こちらに考えさせて決めさせる人などがいた。自分に合う人にお願いしようと考えている。
Q. ライディングフォームの極意は?
A. 意識しているのは「カッコイイ」こと。バイクとの一体感のある見た目が好き。バイクに乗っている自分の写真を見るのは好きだし、写真を見て勉強になることも多い。
Q. 市販機とMotoGP機の違い。
A. MotoGP参戦してから鈴鹿8耐マシン(市販機)に乗った時、壊れていると思った。遅いし、エンジンの回転が上がらないし、前に進まない。ピットインして「エンジンが壊れている」とメカニックに伝えた。本当は壊れていなかったが、そう感じるくらい違う。
Q. リアブレーキの使い方。
A. 一般道だとフルロックするくらい強烈にかける。減速時の身体的負荷は年々大きくなっている。フロントは指2本掛けだったが、一昨年(2020年?)から3本掛けに変更した。2本掛けだと、レース距離でブレーキレバーを握る力が維持できない。今は1〜3本掛けを使い分けている。カーボンディスクは熱が入るとガツンと効く。そのため、リアブレーキは思い切り踏んでもタイヤがロックしない程度に調整している。また、リアがホイールスピンしないように、直線加速時もコーナーでもリアは踏んでいる。特にエアロウイング投入前は、直線でもフロントタイヤが浮いてしまうため、フロントが上がらないようにリアを踏んでいた。
ツインリンクもてぎの90度コーナーは、200メートル看板の前でブレーキを開始している。200メートル看板からだとブレーキが間に合わず、コーナーをクリアできない。
Q. ヘルメット、ウェアのカラーモザイクについて。
A. 他の選手と色が被らないようにするため、カラフルな複数色利用となった。他の選手が採用する前だったので、イメージカラーが被らなくて良かった。
Q. 2022年のホンダ機について。
A. フルモデルチェンジに近いと思う。乗った最初は違和感を感じるほど、従来のホンダ機とは違う。昨年末のテストでは良いタイムが出た。
Q. 2022年の抱負
A. 強いホンダを見せたい。開幕戦から表彰台に絡んで、チャンピオンシップ争いに加わりたい。
そういえば、IXONのイベントだったのに、トークショーの中でIXON製品の話題は出てなかったですね。イベント開始前にはIXON社の方がトークして宣伝してたから、それで大丈夫なのかな?