筑波サーキットで走るのはJ-GP3とJP250だけ。
そんな全日本ロードレース選手権に観客が集まるのか心配でしたが…..
ST1000、ST600が無くなった穴を埋めるために、筑波マイスター・トロフィーというレースが開催されることになったようです。でも、現時点でのフェーズは「開催するから皆さんエントリーしてください」です。サーキットライセンスを持っている方に通知しているのか、報道系にニュースリリースを出しているのか。googleで検索しても情報が全く出てきません。筑波サーキットの公式Twitterで告知されているだけです。
全日本ロードレースの開催クラスが減り、土日の両方とも決勝レースがあるという優位性もなくなってしまいました。ST1000 , ST600 , J-GP3 , JP250 の4クラス開催が、J-GP3 , JP250の2クラスだけになるんですから、それは250ccしか走らないということです。それ、地方選手権とどこが違うんですか? ってレベルになるんですよね。しかも予選・決勝は日曜日だけです。土曜は練習走行になるため、もしかして観戦チケットを持っていても入場できなくなるのかもしれません。
サーキット側でも色々と策を巡らせたことが推察できます。その結果、筑波サーキットの良い点としてのアマチュア参加型レースに回帰したように思えます。その頂点がテイスト・オブ・ツクバですね。
案内されているクラスは、マイスター600、マイスター250だけです。車両の詳細な規定などがまだ公開されていません。でも、マイスター600にはJ-GP2やST600の車両も参加できるみたいです。全日本で走るチーム、ライダーも参加できるのかもしれません。そうなったら、ほぼ全日本レースですね。そして、マイスター250は市販車ベースになるようです。あれ!? こちらはJP250規格ということ?
ただ、全日本選手権と同日開催となったことで、各メーカーやチームの目に留まることが考えられます。将来的に全日本選手権に出場したいとか、どこかのチームに所属したいとか考えるアマチュアの方には、アピールできる場面となるのではないでしょうか。
でも、プロの走りを見るための全日本選手権なんですよ。レースは面白いかもしれないけれど、アマチュアを見るなら筑波ロードレース選手権とか筑波ツーリスト・トロフィーを観戦します。
設備改修しないままで全日本選手権の開催サーキットになるのは、もうギリギリですね。250ccクラスしか走らないんですから。いずれ250ccクラスもタイムが上がってきて、最高速が伸びるようになってしまったら、安全性が問題になり、全日本選手権は開催されなくなるように思います。
そういう開催の危機という面も心配ですが、決勝が日曜だけになるのも問題です。以前の土日ともに決勝がある場合は、土曜日ウェット、日曜日ドライということがよくあり、1開催で天候の異なるレースが見られる貴重なサーキットだったんです。天候の変化で順位が大きく変動しますし、走行ラインも異なるし、観客としてはとても面白かったんです。